Interviews: NIGO®が手がける新ショップ『STORE by NIGO®』と原宿との関係性
クリエイティブ・ディレクター「NIGO®」 氏が手がける新ショップ『STORE by NIGO®(ストア バイ
クリエイティブ・ディレクター「NIGO®」 氏が手がける新ショップ『STORE by NIGO®(ストア バイ ニゴー)』が、2015年4月29日(水・祝)、『ラフォーレ原宿』の1階にオープンした。いわゆる“ショップ”というスタイルではなく、キオスクタイプのショップとしてオープンした『STORE by NIGO®』。その理由と、「NIGO®」 氏と原宿の関係性について迫った。
—ショップではなく、キオスクのようなスタイルですが、ストアコンセプトに関して教えてください。
みなさんの予想を裏切るようなショップができたと思います(笑)。自分自身は外出することも買い物に行くことも好きですが、正直、現代はあまり店舗を持つ意味がなくなってきています。そういった意味で今の世の中にあったスタイルのお店ができたと思っています。もともと原宿活動していて、〈A BATHING APE®〉を辞めてからは、しばらく原宿を離れていたのですが、今回はコンバートして、“裏から表”に出ました。『ラフォーレ原宿』自体が原宿の象徴的な場所なので、自分にとってもネクストステップです。ただ、店を大きくするだけがネクストではなく、店は小さいですが、すべてが今までとは違い洗練されています。『STORE by NIGO®』で展開している7割はここでしか買えないのですが、ふらっと立ち寄ってもらったり、このお店を目的にして来てもらっても嬉しいです。取り扱いブランドはほとんど僕が携わっているものですが、〈HUMAN MADE®〉、〈CURRY UP®〉、プロデュースしているガールズユニット「BILLIE IDLE®(ビリー アイドル)」のCDやグッズなど。買うことの楽しさ、言ってみれば“駄菓子”を買うような感覚のお店ですね。
—今回、原宿にオープンしたということには何か理由があったのですか?
いわゆる“原宿”や“カワイイ”と表現されるものって、すごくハイプな気がしているんですね。そうではなくて、もう少しリアルな、自分が30年生活してきているからこそ感じる原宿のスタイル、音楽、そしてお店というものを作りたかったんです。僕は『CURRY UP®』というカレー屋やいくつかお店をこの辺りでやっているのですが、そういう街歩きをすることが、今のファッションの世界ではなくなりつつあるように感じていて、ウェブも大賛成なんですけど、退化していくような文化は、なんとなく守っていきたいなと思っています。あとは、観光客が多く訪れる場所でもあるので、グローバルに発信していくには最高の環境ですね。
—ヴィジュアルや店内のグラフィックがレトロですね。
グラフィックは盟友の「SKA8THING」で、昭和の東京からインスピレーションを得て、レトロな雰囲気を演出しました。
—〈HUMAN MADE®〉としても初めてのタッグになると思うのですが、「三代目JSoul Brothers」のパフォーマー「NAOTO」さんとのコラボレーションについて教えてください。
「NAOTO」くんとは頻繁に会っていて、趣味というか好きなものも近いんですよ。彼は、若者への影響力がある。僕はアングラなものが好きで、もっと彼と交わることでおもしろい反応が生まれるかなと思いました。だから、決して安易なコラボではないはないんです。今までコラボを基本的にやっていない中でやることは悩んだのですが、原宿だからこそできるかなと思い、実現しました。
—シーズンによって、ショップのテイストを変えたりする予定は?
そうですね、あまり考えずに思いつきで、と思っているんですけど(笑)。昔と違って、1カ月前に雑誌に掲載されたものを見て買いに来るという時代ではないので、今日できたものをポストして、明日からとか今日から売るとか、そういうおもしろいことはいくらでもできますよね。
—NIGO®さんの中でも、ネットに対しての考え方は変わりましたか?
そこは僕もネットを見るし、買うし、ワンクリックはかなり便利なのでそこは否定はしません。ただ、僕はウェブで服は買わないですね。やっぱり実際に見ないと素材もわからないですから。
—90年代と比べたとき、海外からの観光客の多さ、海外のショップの多さが違うと思いますが、どうでしょうか?
僕は香港で96年から仕事をしていますが、本当にこの15年くらいでカルチャーが育ったというか、若者の生活環境も変わり、東京に追いついた気がしています。それと、日本や欧米諸国を手本にしている香港の方がパワーを感じます。日本はクールだと言われますが、まだまだグローバルに展開しているブランドやショップが少ないので、盛り上げていけたらと思います。
—最後に、NIGO®さんにとって、原宿とは?
そうですね、人がどんどん変わって、常に若い世代の人たちがいる、そういう街かな。もちろん、裏原と呼ばれたような90年代の面影は、今は全くないですが……。


















