他人の Instagram をプリントした Richard Prince の作品が10万ドルで落札

これまで名だたる美術館での個展や国際展に参加し、最も高額な作品で340万ドルから800万ドルの値を付けるいう華々しいキャリアを持ちながらも、他人の写真を自分自身のコンテクストで流用するということで物議

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これまで名だたる美術館での個展や国際展に参加し、最も高額な作品で340万ドルから800万ドルの値を付けるいう華々しいキャリアを持ちながらも、他人の写真を自分自身のコンテクストで流用するということで物議を醸してきた写真家「Richard Prince(リチャード・プリンス)」。テートモダンでの展示が中止となったことのある、女優「Brooke Shields(ブルック・シールズ)」の10歳のときのヌード写真や、最近のニューヨークのガゴシアン・ギャラリー、そしてフリーズ・アートフェアで展示されていた「New Portraits(ニュー・ポートレイト)」シリーズが流用した写真を用いて制作された作品に含まれている。東京・原宿でも5月30日まで、プリンスの個展が開催されているが、この「New Portraits」シリーズはInstagramでスクロールして見つけた人々のポートレイトをプリンスのスマホで撮ったスクリーンショットで、それを48×65インチに引き延ばし、キャンバスにプリントしたものだ。プリンス自身による短いコメントをそれぞれに書き込み、自身の作品としている。芸術批評家に“探しまわる天才”と呼ばれるように、10万ドルにも及ぶ写真がいくつかある。彼の作品が著作権の侵害にあたらないフェアユースとなったので、残念なことに1セントもそのフォトグラファーたちにはもたらされない。

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