Kidult が A.P.C. パリ店に “Nワード”をタギング
これまでパリの〈colette〉やニューヨークの〈Supreme〉など、世界中の有名ブランドを標的に、その店頭をタギングで荒らしてきたことで有名なグラフィティアーティスト「Kidult(キダルト)」。
これまでパリの〈colette〉やニューヨークの〈Supreme〉など、世界中の有名ブランドを標的に、その店頭をタギングで荒らしてきたことで有名なグラフィティアーティスト「Kidult(キダルト)」。謎めいた部分が多い「Kidult」が今度は、「Jean Touitou(ジャン・トゥイトゥ)」に対しての行動に出た。パリ・マレ地区のヴィエイユ・デュ・タンプル通りにある〈A.P.C(アー・ペー・セー)〉の正面店頭に、人種差別的な用語を含んだことで議論になり、最終的には取りやめになってしまった “Last Ni**as in Paris” コレクションと〈Timberland(ティンバーランド)〉とのコラボレーションに触れて、“Ni**as,”とタギングしている。そして、ショップのサイドにはスプレーでその語の定義を書いている。「ラテン語の形容詞 “niger”。黒人に対する軽蔑、侮辱、人種差別を示す」。黒人同士では親愛の情を込めて呼び合う「Nワード」、欧米では絶対の禁句のはずだったが、Jeanは友人である「Kanye West」と「Jay-Z」がコラボしたアルバム『Watch The Throne』に収録された曲 「Ni**as in Paris」からの引用なのだと語る。〈A.P.C.〉 は今回の「Kidult」の件について、まだ声明を出していない。このストーリーの今後の展開が気になるところだ。