HYPEBEAST Eats... ポートランド『Lardo』の特別なサンドイッチ

「Rick

フード & ドリンク
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「Rick Gencarelli(リック・ゲンカレッリ)」は、米・バージニア州に暮らすシェフだった。ポートランドでフードカートが流行り始めそうだと耳にして、それを機に家族とともに引っ越し、自身のフードカート『Lardo』をオープンした。2010年にフードカートから始め、その人気は急成長。5年経った今、『Lardo』はポートランドに3店舗のレストランを構えている。ポートランドは今でもクリエイティブで新しい料理が生まれるメッカであり、その競争も激しい。ポートランドのほかの店との違いを聞いてみると、Rickはこう語ってくれた。「10ドルのサンドイッチで人をうならせるのは、本当にチャレンジなんだ。一日の終わりにただ、サンドイッチがある。シェフの店だからこそ、僕らは一つ一つ手づくりなんだ。ピクルスやソースも自家製で、パンも僕らのベーカリーからで、フレンチフライも僕らの手でカットしているんだよ。クオリティがすべてなんだ。それがほかとの大きな違いを生んでいると思うよ。つまり、こういうことなんだ。サンドイッチをオーダーするときって、みんなそんなに期待していないでしょう? だからスペシャルなものを食べに来ているんだってしっかり思ってもらうことが、僕らの仕事なんだ。『Lardo』のサンドイッチを食べよう! って思って店に来てもらえるようにね」。

さて、『Lardo』サンドイッチの特徴とは何なのか? 『Lardo』に人が通い続ける理由は、Rick がメニューを絶えず変えるので、彼らにとっての一番好きなメニューが存在しないからだ。「客は『Lardo』を信じなければいけない。普通のサンドイッチではなく、おいしいサンドイッチを作るということをね。まだ味わったことのないものが、そこでは新しい発見につながるかもしれないのに、それをまだ知らないんだから」 と『Lardo』のオペレーションマネージャー「Nick Schuurman(ニック・シュールマン)」は話す。 僕らはみんなお気に入りのレストランに行って、いつも同じものを注文する。それこそ、『Lardo』が望んでいないことなのである。客に『Lardo』を信用してもらえるようにすること。たとえ、お気に入りがメニューからなくなってしまったとしても、『Lardo』は良質なサンドイッチを提供してくれると信じてもらえるように……

クリエイティブなレシピはどんなインスピレーションから生まれるのかとRick に聞いてみると、「僕はインスピレーションはどんなところからも湧いてくるよ。 僕のエッグリックマフィンはね、エッグマックマフィンを子どものときによく食べていたから。僕らのフライドチキンサンドイッチなんかもそうだよ。僕らはみんなが食べたいと思うもの、何だろう? って思ってくれるものを考えるだけ。そういったものをどうやってサンドイッチとして提供できるだろう? って。僕のインスピレーションは至るところから来るんだ。スタッフや僕が最初に引っ越したときの隣人、それから日々僕が食べているものなんかからもね」と話してくれた。メニューのすべてに光る彼らの鋭いプロ意識とクオリティによって、ポートランドのフードシーンで彼らの地位を着実に確立している。

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テキスト
Writer
Jon Trend
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