パリ同時多発テロの追悼シンボルとなった Jean Jullien のスケッチ
拡散されるシンボルを作ったアーティスト
2015年11月13日(現地時間)に起きたパリの同時多発テロに、世界中が悲しみや憤りに包まれる中、何百万、何千万という人々が、パリの街へのサポートや祈りをソーシャルメディアで投稿している。そんな中、一際多くポストされている上のイメージが追悼のシンボルして浮かび上がってきている。
パリのエッフェル塔が、ピースシンボルの中に描かれたこのスケッチの引力は、何百万という人々に訴えかけ、作者の名前さえ知らないまま投稿され続けていた。そんなスケッチを描いたのはフランス人アーティストの「Jean Jullien(ジャン・ジュリアン)」だ。「僕はこのニュースを知った瞬間、ごく自然にこの絵を描いたんだ。誰でも理解出来る共通言語として、パリで犠牲になった人たちへの追悼の気持ちが広がったらいいなと思った」と語る。実は彼、今年初めに起きたフランスの『シャルリー・エブド』紙への襲撃事件の際にもスケッチを投稿し、多くの反響を呼んだ人物でもある。世界情勢や世界平和への関心のきっかけとして、そして何より犠牲者への追悼として、ソーシャルメディアへの投稿が生み出す前向きな力を信じたい。