Interviews: Peter Paquin 日本初となる個展と特別インタビュー
〈Supreme〉で働くことになったきっかけなど、Peter へのインタビューも公開
〈Supreme〉のグラフィッカーとして知られるアーティスト「Peter Paquin」の日本初となる個展が、2015年10月9日(金)まで、東京・原宿にある『LABRAT BOUTIQUE』にて開催中だ。初日の1日(木)には、「Peter Paquin」を招いてレセプションパーティを行った。この日は、〈LABRAT(ラブラット)〉10周年を記念し、PeterとのコラボTシャツも限定で発売。多くのファンがつめかけ、ペンを片手に、Peterにサインをもらう姿が見られた。Peterへのインタビューは、下記よりチェック。
日本で初めての個展ですが、作品のインスピレーションなどを教えてください。
色を混ぜたり自由に組み合わせたり……グラフィックに注力するものと、コンセプトに注力するものがあるかな。美しさと醜さのバランスに興味があって、作品で描いているゆがみの中にもその二つが混在しているんだ。
もともと絵を描くのが好きだったのですか?
そうだね、小さいときから漫画をコピーして描いたり、友達の似顔絵を描いたり、「忍者タートルズ」を描いてみたり(笑)。グラフィティは11歳とか12歳くらいから始めたよ。
〈Supreme〉との仕事のきっかけは?
NYにあった〈Nom de Guerre〉(今は閉店)で働いていた友達が、その後〈Supreme〉に行くことになって。僕はそのとき、大学でアニメーションを勉強していたんだけど、あんまり好きじゃなかったんだよね(笑)。やっぱり、絵を描きたかったんだ。
あるとき、その友達が、“Tシャツにグラフィックを描いてくれないか?”って電話をくれて。やってみたらそれが好評で、それから話が進んでいったんだ。フルタイムでグラフィック・デザイナーになってほしいと言われたんだけど、正直、僕はグラフィック・デザイナーとしての経験はなかった。だからこそ“カタチ”にとらわれないクールなデザインを作ることができたと思っているよ。気が付いたら、〈Supreme〉で働き始めて8年経ってた(笑)。すごく自分自身が成長したし、ここでしか働けないって思っているくらい。
これからのプランや展望について教えてください。
さまざまな場所で個展は開きたいんだけど、やっぱり見せられる量の作品を短時間で作るのは難しいよね。今は新しいスタジオができたので、そこで絵を描いたりしているんだけど、近々、ギリシャでグループショウをする予定だよ。
僕は、一つのことだけに集中するというよりは、ほかのことにも目を向けていきたいし、美しいものを見つけたいからいろいろなことには挑戦したい。読みたい本もたくさんあるし、世界中を旅したり、ビーチでもゆっくりしたいよね(笑)。