Keep A Breast Foundation x HUF 2015 コレクション
クラシックハイカットと、2色2型で展開されるソックスシリーズを発売
〈HUF〉が、乳がんの啓蒙支援団体〈Keep A Breast Foundation(以下 KAB)〉 の15周年を記念し、“National Breast Cancer Awareness Month(乳がん意識向上月間)”である10月に、コラボレーションアイテムをリリースした。「KAB」はアートやファッションなどのカルチャーを通じて、若者を中心に、乳がんと戦う人の援助、予備知識の普及や検査活動などをサポートするNPO団体だ。そして〈HUF〉はこの10月の間、今回のコラボレーションアイテムで得た利益の100%を「KAB」へ寄付するという。ラインナップは〈HUF〉のクラシックハイカットと、2色2型で展開されるソックスシリーズだ。
コラボアイテムの取り扱いは、〈HUF〉のL.Aフラッグシップストアとウェブストアとなっている。今回の〈HUF〉とのコラボレーションについて、「KAB」のファウンダー「Shaney Jo Darden(シャニー=ジョー・ダーデン)」へのインタビュー記事はこちらからチェック。
2015年は〈Keep A Breast〉の15周年という事ですが、創設当時の事を教えてください。そして今ではどうなっているかも。
創立以来、 〈Keep A Breast〉は音楽、アート、スケート、サーフカルチャーを通じて、若者と繋がってきました。知識と教育によって彼らから中傷や侮辱の言葉を取り除き、人として最良の選択ができるように活動を続けています。創設以来、今も変わらず私たちを呼んでくれる様々なコミュニティや仲間たちと関係を続けています。創設した頃、私はデニムのデザイナーで、〈DC Shoes〉、〈Sole Technology〉、〈Toy Machine〉などのブランドのデザインをフルタイムで行い、空いた時間に自宅のガレージで「KAB」を運営していました。当時は特に胸の型を使ったアート(”The Keep A Breast Casts™”)にフォーカスした活動をしていて、私の友人、そしてたくさんのプロサーファー、プロスノーボーダー、スケートアーティストらの協力を得て、彼らの作品をニューヨーク、サンフランシスコ、サンディエゴ、フランスのビアリッツで展示しました。今では団体は拡大し、嬉しいことにフランス、イギリス、カナダ、日本、中国にまで活動拠点ができました。そしてアートプロジェクトには教育プログラムも作られ、参加アーティストも増えています。
「KAB」は過去3年間、〈HUF〉との “Breast Cancer Awareness Month”にてコラボレーションをしていますが、その経緯は?
私たちの関係はごく自然なもので、私は〈HUF〉のファウンダー「Keith」と元々友人でした。そして彼が、Breast Cancer Awareness Monthである10月に、〈HUF〉のソックスでチャリティーをしようというアイディアをくれたんです。このコラボレーションが特別なのは、彼らが利益の100%を寄付してくれるということ。こんな寛大な企画はとてもレアだし、素晴らしい精神です。そしてなにより〈HUF〉からの理解・感心の深さと心遣いを感じるコラボレーションです。
“The Keep A Breast Casts™”で様々な有名アーティストのコラボレーションや世界中でのエキシビジョンをしていますが、活動がここまで大きくなると想像していましたか?
よく考えるとクレイジーだなと思います。この15年間で協力してくれた女性たち全員の胸の型(キャスト)は多分1500を超えていて、数々のアーティストやミュージシャン、モデル、アスリート、乳がん患者や乳がんを克服した人たちが参加してくれました。 印象深い作品の一つは、「Hayley」という女の子のキャストです。〈Obey〉で働いていた彼女は、〈Obey〉と私たちのコラボレーション企画に携わっている最中に乳がんが発覚しました。そこで〈Obey〉の「Shepard Fairey」は彼女のキャストにペイントをしたのです。偶然にも、ものすごく愛と生きる力を感じるアイコニックな作品になりました。 そして、私にとって一番印象的なエキシビジョンは、サンフランシスコで行ったものでした。「Desiree Astorga」がキュレーターとフォトグラファーを務め、 キャスト提供は「Robin Fleming」、「Amy Gunther」、「Elissa Steamer」、「Jen O’Brien」など全てスケートボード界の女性たち。ペイントしたアーティストも「Craig Stecyk」、「Ed Templeton」、「Mark Gonzales」、「Dalek」、そして「Wes Humpston」などスケートボードを代表するメンバーでした。展示はすごくクールなものになったし、私自身が長年関わっているこのコミュニティーに活動を広められたこと、そして貢献できたことがとても嬉しかったです。
「KAB」の活動で乳がんについて自覚や認識を育てる上で最も伝えたいこととは?
自分の胸を愛して! ということです。私たちは常に若い世代に自分の体を大切にしてほしいと心から願っています。「Check Yourself!」という無料アプリも作って、セフルチェックのリマインダーとして使えるようにしました。 男の子もガールフレンドと一緒に使えるアプリです。この15年間を通して、若者たちが自分の健康ついて向き合うこと、それについて友達同士で話すことの大切さを改めて実感しています。そういった意識と会話こそ、彼らの健康を支え、乳がんという死に至る病気に対しても希望の光を与えるものだと信じています。