THROUGH THE LENS: POW WOW Hawai’i 2014
毎年世界のストリートカルチャー界から様々な手法のヴィジュアル・アーティストがハワイのカカアコ地区の倉庫街に大集結し、街全体がウォールアートで盛り上がるアートイベント「POW WOW
毎年世界のストリートカルチャー界から様々な手法のヴィジュアル・アーティストがハワイのカカアコ地区の倉庫街に大集結し、街全体がウォールアートで盛り上がるアートイベント「POW WOW Hawai’i(パウワウ ハワイ) 2014」。同時にジャーナリスト、フォトグラファー、キュレーターといった業界人の動員も相当なもの。 HYPEBEASTの人気連載シリーズ「THROUGH THE LENS(レンズを通して)」では「Willie T(ウィリー・ティー)」、「Martha Cooper(マーサ・クーパー)」、「Aaron Yoshino(エーロン・ヨシノ)」、「Mark Kushimi(マーク・クシミ)」といった、一味違った持ち味でとらえたエクスクルーシブな映像で今期のフェスティバルを特集する。
ウィリー・ティーのカバーガールと共犯関係になってもらうような挑発的な作品が最もよく知られる一方で、 ここでは厳正に選ばれたモノクロ写真によって、孤独に取り組み続けるアーティストたちを伝えている。さてお次は、伝説的フォトジャーナリスト、マーサ・クーパー。彼女は今年のPOW WOWではグラフィティのプロセスを掘り下げており、グラフィティヒストリーにおいて大きな影響を持つアーティストの一人、「Dondi(ドンディ)」の70年代のペンティングプロセ写真を展示。「Madsteez(マッドスティーズ)」の波状ペイントや「NORM(ノーム)」のタトゥーデザイン、ネイティブハワイアンアーティストの「Solomon Enos(ソロモン・イーノス)」と「Prime(プライム)」の神話にインスパイアされたアートワークなどをドキュメントしながら、マーサは35年以上のキャリアを経て彼女独特のスタイルを持ち続けている。
ほかに、ハワイアンフォトグラファーのエーロン・ヨシノは暗くざらざらした夜の写真から離れて、アメリカ人現代アーティストの「Ron English(ロン・イングリッシュ)」や台湾人グラフィティーアーティスト「Reach(リーチ)」、ロサンゼルスのグラフィティ集団「THE SEVENTH LETTER」/「MSK(Mad Society Kings)」のひとり、「Travis MSK(トラヴィス・エム・エス・ケー)」らのいろいろなステージにある作品をカラーやサチュレーションを探求しながら見せている。そして、ストリートアートマガジン『Contrast(コントラスト)』のマーク・クシミがライフスタイルを綴った一連の作品によってこの特集を締めくくる。カルチャーの熱烈な信奉者たちによって35ミリフィルムで撮影された、カカアコの壁が新しいミューラルペインティングへと変容する様子を通して、最新のTHROUGH THE LENSをぜひ楽しんでほしい。そして、POW WOW 2014のレビューも乞うご期待!特集したアーティストの作品をもっと観たかったら、彼らのInstagramアカウントへGO!
: Willie T、 Martha Cooper、Aaron Yoshino 、 Mark Kushimi.
古くからずっと言われてきたことだけれども、一枚の写真には言葉では尽くせない価値がある。HYPEBEASTのシリーズ連載「THROUGH THE LENS」 では今回、さまざまなクリエイターのレンズを通して世界をとらえることを試みた。プロフェッショナルフォトグラファーであれ、ブロガーであれ、クリエイティブディレクターやファッションデザイナーでさえ、写真を撮ることへ親近感のある職業であれば、一枚一枚の写真がその人が捉えた非常にユニークな瞬間をかいま見させてくれる。インタビューのテキストや記事が掲載されていく場の中で、「THROUGH THE LENS」は映像的な解釈で語るべきストーリーのある者たちにとってのプラットフォームとなっている。