HYPEBEAST Road Trips Amsterdam: デニムを越えた暮らしの中の良きもの “Tenue de Nîmes”
これまで安易に着飾った人たちが多く、代わり映えしないオランダのメンズファッションにユニークなスタイルをもたらそうと、「Menno van Meurs(メノ・ヴァン・ムール)」と「Rene
これまで安易に着飾った人たちが多く、代わり映えしないオランダのメンズファッションにユニークなスタイルをもたらそうと、「Menno van Meurs(メノ・ヴァン・ムール)」と「Rene Strolenberg(レネ・ストローエンバーグ)」は暮らしの中にある“良きもの”を求める人たちのためのホットスポットとしてセレクトショップ『Tenue de Nîmes(テヌー・ド・ニーム)』を創設した。デニムが初めて生産されたフランスの地ニームにちなんだ名前にふさわしく、このショップは最高のジーンズとグッズのみを取扱い、彼らの妥協しないコミットメントをしっかりと表現している。今や3店舗にまで成長を果たした実力派ショップのオーナーであるメノとレネは何がテヌー・ド・ニームを際立ったブランドとして国内で認知させ、良質なアイテムを取扱うバイヤーとして成功させているのか。その秘訣を語ってくれた。
自己紹介をお願いします。
M: 僕はメノ・ヴァン・ムール。32歳でテヌー・ド・ニーム(TDN)の共同創設者。2008年に幼なじみのレネとスタートさせたんだ。 最初のストアの後は、2010年に〈Red Wing〉をつくって、2012年には3店舗目を立ち上げたんだ。
R: 僕はレネ・ストローエンバーグ。同じく32歳で、同ショップの共同創設者だ。
小さいときから今売っているようなアイテムを好んでいたの?それとも大人になってから?
R: 僕らはいつも進化しているよ。子どものときにデニムを見るというと、それはブランドがすべてだったと思う。僕らはブランドからクオリティをフォーカスするようになってきた。今はフィット感や、継承しているもの、クオリティがすべて。それは今のショップについても言えることだと思う。ブランドについて言えば、僕らが始めた2008年以来、多くのことをやめたんだ。今は僕ら自身、単にデニムの店という以上のものになっていると思っている。同じように洗練されたものを取扱っている店になっている。
M: クオリティの高いデニムへのベーシックな信条のおかげで、他のクオリティの高いものにも通じるようになったと言って差し支えないと思う。ある点で、ジーンズの美しさとシンプルさが他のあらゆるものへと開眼させてくれている。ヴァルカナイズド・ジャケットであろうと、とてもナイスなペンであろうと何であれ、それはみんなクオリティの高いものへのパッションから生まれてくる何かなんだ。
クオリティあるアイテムを推すダッチカルチャーというものは、生まれつきのもの?
M: いや、それはアムステルダムだけではなく、世界中のある一部のグループの人々の周辺で、ということだと思うよ。それからインターネットの功績も大きい。情報は今では楽に手に入るようになったからね。だけど、僕の両親はアムステルダムの外に住んでいて、もし僕が母に300ユーロもするデニムを来ているなんて話したら、彼女の心臓は2、3秒で止まっちゃうだろうね。 これはまだ一部のことで、オランダ人全体の話ではないってことだよ。
不況の中で最初のストアをオープンするというのはどんな感じだった?
R: 大変だったよ。なぜなら僕たち銀行からは本当にほとんど借りられなくて、そのことが通常よりずっとクリエイティブにしてくれたくらいね。だからこそストアには思い入れがかなりある。 というのも、ストアにあるすべてのものが見つけ出して、値切って買ったものなんだ。
M: 一つおもしろいことはね、みんな単に良いものがあるから店に来るんじゃないんだ。ストアの魂だったり、人々のパッションがあるからこそ来てくれるんだよ。
新しいブランドを取扱う時に大事にしていることは?
R: 他のアイテムとの相性。あるときは取扱いたいブランドがたくさんあっても、僕らがすでにやっていることと重複してしまったり、あるときはブランドとのディスカッションが難しいときもある。僕らはそれらのすべての中から1つのコレクションをつくろうとする。そうするとつまり、彼らにとって一部となって、シャツやジャケットを買わない相手というのは、理解しがたいことなんだ。 同時に僕らは僕らのプロダクツに誠実であってほしいんだ。4か月後にサプライヤー自身の手でオンラインで売られない、他の店には売られない、ということなんだ。
自社ブランドはどれくらい続いている?
M: 開発を始めたのは5年くらい前かな。それはとてもシンプルな欲望から始まったんだ。ふさわしいクオリティのものをふさわしいタイミングで提供したいっていう。すべてのスピードや製品すべてとともに、よいもの、テクニカルなもの、よくフィットする良質のものを欲しいという人が増え続けているからね。
だから、僕らはセールをしないことに決めたんだ。このプロダクトはそのプライスに関わらず、価値がある。だから、半値かどうかなんて問題にはならないんだ。セールにすることで、全体の哲学を損なってしまうんだから。だから僕らは頑固であろうと決めたし、世界中で唯一の愚か者かもしれないね。セールにしないっていう。僕らはそれを信じないんだ。僕らのストアはすばらしいもので知られるべきなんだ。半値ですばらしいものなんてあるのかな?
御社で取扱っているヘリテージなブランドのランニングシューズのパフォーマンスを観ているお客様とどんなコミュニケーションを取るの?
R: これはとても説明しやすいね。僕らは自分たちの暮らしのいくらかをプレゼンテーションしていると思っているんだ。自分の暮らしを考えてみて。暮らしって単にナイスなパンツやシャツを着たり、持っていたりってことだけじゃないよね。ヨガに行く時は何を着よう、雨の日には何を着て出かけようとか、今日はどんなコーヒーを飲もうってことだよね。
こういったことがすべて、暮らしの中での良きものに対して不可欠な要素になってくる。僕らのブランドのポートフォリオを良い暮らしの要素とするなら、服であろうと食べものであろうと関係ないというか。この店内に入ってきたときに感じた驚きの感覚をライフスタイルにただフィットさせればいいんじゃないかな。
ダッチスタイルのファッションをどう定義する?
M: ダッチスタイルというのは難しいんだ。オランダ人に対して僕らはこういう印象を持っている。これはオランダのスタイルについてかなり正確にとらえていると思うよ。”普通であれ。もう十分奇抜だから。”これはシリアスにオランダ人の表現で、オランダでどう僕らが服を着ているかということをうまく言い表していると思う。これは全然悪いことじゃないんだ。オランダではみんな過剰でありたくないんだ。だからクリエイティビティのある部分は損なわれている。一方でおそらく、だからこそジーンズがよくはまるということもあると思う。それくらいナイスな必需品だし、みんなジーンズを着ることを愛してやまない。それだからみんな、それほど他のものを必要とはしていないんだ。
長い間一緒に仕事をして、お互いに一番学んだものは?
M: 彼が教えてくれたことは、ときにはただ黙っているということが賢いことだということかな!というのも、たまに僕は取るに足らないことを質問し続けてしまうからなんだ。たとえば、あることが89%なのか、98%なのか、みたいなことで。もしそれが98%だったら、他の2%はどうなっちゃうんだ、みたいなね。
だからレネは、もっと注意して、たまには静かにしているようにと僕に教え諭すんだよ。
R: ノーコメント!
HYPEBEAST Road Tripsではその土地のフード、ファッション、デザインなど様々なジャンルのトレンドをレポート。引き続き同シリーズをお楽しみに。















