Interviews: LPD New York x adidas Basketball 新進気鋭デザイナー Benjamin Fainlight が創り上げる、洗練のコラボレーション

“The Dream Team”シリーズが世界中から大きな注目を浴び、話題を呼んだ〈LPD New York （エルピーディー ニューヨーク）〉。メンズ・レディスともにファッション業界でも熱い視線が向けられている同ブランドが今回、〈adidas Basketball〉とともにカプセルコレクションを発売する。そこで、来日していた設立者でデザイナーの「Benjamin Fainlight（ベンジャミン・フェインライト）」に、コラボレーションに関してや彼自身のブランド〈LPD New York〉についてを伺った。

—ブランドのスタートに関して教えてください。
学生の頃、『Barneys New York』や『W magaine』など、ハイファッションを扱う場所でインターンをすることが多かったのですが、僕は毎日、Tシャツにジーンズを着ていました。その時に、好きなハイブランドのデザイナーやブランドの名前をシグニチャーにしたTシャツを作るというアイデアが浮かんだのです。それで、“The Dream Team”シリーズが生まれ、2012年の夏に自身のブランド〈LPD New York （エルピーディー ニューヨーク）〉を設立しました。

—ファッションスクールには通っていたのですか？
いいえ、NYU（ニューヨーク大学）出身です。心理学などを専攻していて、ファッションに関しては違うアングルから見ていました。一方で、ビジネスパートナーである「Moses Moreno」は、様々なブランドでデザインのクリエイティブディレクションを経験しているので、2人の違うベクトルが融合して“今”があります。もちろん、ファッションにとても興味がありました。アートや音楽、それを含めたカルチャーとしてですね。

—インスピレーション源はどこからですか？
Mosesはソーホー、僕はブルックリンに住んでいますが、お互いの住んでいる場所からインスピレーションを得ることが多いです。その場所特有のカルチャーやトレンドをミックスしていますね。それとMosesはロサンゼルス生まれで、僕はニューヨーク生まれなので、西と東のカルチャーを融合しながらコレクションを作り上げています。

—パリにも留学していたようですが、なぜパリに？
2年間は海外に行きたいと思っていて、先にベルリン、そしてパリと考えていました。パリを選んだ理由は、エキサイティングなデザイナーが多いこと、ファッションに関することはすべてパリで起こっている、そう思っていたので実際に自分の目で見てみたかったのです。ファッション業界での経験としては、雑誌でのインターンシップや、『W magazine』の元ファッション・ディレクターで活躍していたスタイリスト「Alex White」のアシスタントなどをしました。

—今回の〈adidas Basketball〉とのコラボレーションについて教えて下さい。
僕たちにとって初めてのコラボレーションだったのですが、まず、ポートランドの〈adidas Basketball〉の本社から連絡がありました。彼らは〈adidas Basketball〉に、（リバイバルという言葉は使いたくないけど）“リバイバル”な要素をいれたいようでした。素材にこだわり、着やすい、そして都会的なコレクションを展開したい……そこから、モダンなバスケットボールコレクションであり、ストリートウエアであるコレクションを制作することにしたのです。コレクションは、ナイロンにダメージを加えたジャケットやメッシュの素材を使ったタンクトップとハーフパンツなど、白と黒をベースにしたベーシックで洗練されたものを揃えました。機能的なところだと、ニューヨークでは夜にバスケットボールをしたりするので、危ないことが多いです（笑）。ですので、リフレクターを取り入れるなど工夫しました。もちろんアイコニックな“3ストライプ”も使っています。自分たちのブランドらしさを表現するのも重要ですが、〈adidas〉の世界観もクールに魅せるのも大切。それがあった上で、僕たちとのコラボレーションだとすぐ分かることが必要なのです。

—〈adidas〉とはどのようにやり取りしていたのですか？
〈adidas Originals〉ではなく、〈adidas Basketball〉の本社はポートランドにあったので、常に電話やメール、写真を送り合いました。コラボはだいたい、1年くらいかけて着実に進めましたね。

—今後の展望に関して教えてください。
僕たちはいつも、なにか新しいことができないか、コラボレーションができないかなど、アンテナをはっています。今までに考えていなかったようなことを常に求めていますね。とにかく、素晴らしい“クリエーション”を手がけるということが一番です。

—最後に、東京はどうですか？
悩みますね……本当に素晴しい場所が多いので。とにかくたくさん歩いて、その地域ごとの独特な雰囲気を楽しんでいましたが、やはり原宿は印象的ですね。あと、古いものと新しいものがミックスされている場所も多くて、クールでした。美術館もたくさんありますよね。そうだ、日本の販売機には驚きました！ 暖かい飲み物が販売機から出てくるという発想が、アメリカでは考えられないですから（笑）。

今回のコラボレーションに〈monkey time〉が別注したフーディも、2014年12月15日（月）より発売予定。コレクションと同じブラックとホワイトをベースにし、新たにデザインされたアイテムでこの機会のみしか手に入らないエクスクルーシブになっている。さらに、今回のカプセルコレクションの発売を記念し、〈monkey time〉の新宿店では2014年12月15日（月）から28日（日）まで、コレクションの世界観を堪能できるスペシャルインスタレーションも開催する。スペシャルサイトはこちら。

［別注アイテム展開店舗］
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