Chris Stamp が考察する POGGY とモダンジャパニーズスタイル

ここ何年もの間、メンズウェアをリードしている日本。ストリートウェアとハイファッションを融合させるというスタイルは世界的にスタンダードなスタイルとなり、受け入れられている。このムーブメントの最良のケース

ここ何年もの間、メンズウェアをリードしている日本。ストリートウェアとハイファッションを融合させるというスタイルは世界的にスタンダードなスタイルとなり、受け入れられている。このムーブメントの最良のケーススタディの一つが〈UNITED ARROWS & SONS(ユナイテッドアローズ&サンズ) 〉のディレクターであり、〈UNITED ARROWS〉バイヤーである「小木 “Poggy(ポギー)” 基史」氏だ。ファッションウィークの様々なイベント期間中も、ファッションアイコンとしてフォトグラファーから常に注目の的となっていた。多様なファッションを掘り下げた彼特有の理解と解釈は、UNITED ARROWS & SONSを世界的に重要なメンズウェアリテーラーにならしめている。それはグローバルなブランドを日本のファッションに敏感な顧客のためのショウケースとすると同時に、海外のマーケーットで普及しているカルチャーを国内に伝えるというプラットフォームとなっている。日本の2015春夏を前にして、〈STAMPD〉を手掛ける「Chris Stamp(クリス・スタンプ)」が日本のメンズウェア界で最重要人物の一人であるPoggy氏に伺った。


“クリエイティブで、クオリティも伴って、きちんとバランスをとっているストリートブランドがある”


非の打ちどころのないあなたの才能は、ストリートとラグジュアリーなファッションの要素を結びつけることでよく知られています。ハイストリートマーケットの動きは、アメリカやアジアのファッションに影響を与えていると思いますか?

日本のマーケットはこれら2つの要素を早くから結びつけてきましたが、今はそれほどでもなくなってきました。2006年から2010年の間、僕は〈Liquor, Woman & Tears(リカー、ウーマン&ティアーズ)〉のディレクターをしていました。そのショップは〈Fendi〉、〈MCM〉、〈Jacob & Co.〉と〈Supreme〉、〈PHENOMENON〉、「Andre 3000」による〈Benjamin Bixby(ベンジャミン・ビクスビー)〉 などのブランドを合わせ持ったショップで、このハイストリートマーケットのコンセプトはずっと僕が抱いてきたものでした。しかし、ストリートファッションとランウェイショーとの乖離は今でも日本にはあります。日本というのは長くロックミュージックが人気であり続けている国で、ヒップホップの人気がブームとなっているにもかかわらず、 実際にはそれほど大きい動きにはなっていないんです。このことはハイとローをミックスさせるようなカルチャーを大きく取り扱っているということからわかる、そういう価値観をショップの数々が今なお持っていることにつながっています。

ハイストリートマーケットのリーダーは誰なのでしょう?そしてその理由は?

「Pigalle(ピガール)」、 「Chris Stamp(クリス・スタンプ)」、「Ronnie Fieg(ロニー・フィーグ)」、「Chris Gibbs(クリス・ギブス)」、「Virgil Abloh(ヴァージル・アブロー)」、「Jon(ジョン)」、「Buscemi(ブシェミ)」、「Marcelo Burlon(マルセロ・ブロン)」、「VERBAL(バーバル)」、「Jerry Lorenzo(ジェリー・ロレンツォ)」、「Dr. Romanelli(ドクター・ロマネリ)」、「Astrid Andersen(アストリッド・アンダーセン)」がリーダーなんじゃないかな。ストリートウェアブランドは強いコンセプトでストリートカルチャーをプロモートしてきましたが、商品のクオリティが疎かになっていることもよくありました。クリエイティブでクオリティもともなって、きちんとバランスをとっているストリートブランドがあるという意見もあるでしょう。〈Celine〉、〈Givenchy〉、〈Yves Saint Laurent〉、〈Chanel〉、〈Rick Owens〉といったハイブランドはみな、ストリートカルチャーとラグジュアリーさをミックスさせたコレクションを発表しています。


“現在進行中のゴールは、UNITED ARROWSのサービスクオリティでカルチャーの要素を紹介していくことです。”


UNITED ARROWS & SONSとのあなたのお仕事を教えてください。あなたが提案するハイストリートブランドをどのように伝えるプラットフォームなのでしょうか?そしてそれは他のUNITED ARROWSのショップとどういった違いがあるのでしょうか?

伝統的な要素を現代風にミックスすることが僕らの強み。例えば、スーツにストリートウェアを合わせることなんかが得意。UNITED ARROWS & SONSと他のUNITED ARROWSのショップでは、背景にある僕らが選ぶカルチャーが違うんです。

今、ショップをリニューアルしているところですが、どんなショップになるんでしょう?

常にアップデートしたり、リノベーションをする必要はないんです。でも、現在進行中のゴールはUNITED ARROWSのサービスクオリティでカルチャーの要素を紹介していくことです。

UNITED ARROWSはUNITED ARROWS & SONSの店舗を今後増やしていく予定はあるのでしょうか? 海外出店の予定は?

ええ、UNITED ARROWS & SONSがショップインショップとして、この10月31日にUNITED ARROWS台北店でローンチしたばかりです。


“こう言ってしまうのはちょっと勇気がいることですが、日本のお客様というのはいつも’UNIQLOのコストでHermesレベルのホスピタリティ’を求めています。”


一緒に仕事をしている幅広いブランドの数々の中で、今季一番心待ちにしているものは?

心待ちにしているお気に入りのブランドの一つは、2014FWに始まった〈NIGOLD® by UNITED ARROWS〉です。毎季「NIGO®」さんとコラボレートして、すばらしいものをつくりだせるように僕らは期待しています。展開としては、先程お話した、スーツをストリートウェアの要素と合わせたものになります。他のブランドとしては、〈ART COMES FIRST(アート カムズ ファースト〉や〈Umit Benan(ウミット ベナン〉が楽しみです。

2015年にはどんなプロジェクトが?

おもしろいプロジェクトがいくつかあります。もうすぐだから心配しないで!

日本と海外ではマーチャンダイズとリテイルではどんな違いが?

東京では特に、ロー、ミドル、ハイエンドの製品が全部ひっくるめて一つの場所にある。ショップの数も本当にとてつもない数で。長年の経験からお客様も、自分たちが本当に欲しいものを探すために目が肥えています。こう言ってしまうのはちょっと勇気がいることですが、日本のお客様というのはいつも”〈UNIQLO〉のコストで〈Hermes〉レベルのホスピタリティ”を求めています。

 

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Photographer
Daigo Yamamoto/HYPEBEAST

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