Nike がオリンピック商戦に大きな遅れ
アメリカナショナルチームのスポンサーは〈Under Armour〉や〈adidas〉の株価上昇に及ばず
言うまでもなくオリンピックゲームは、企業やスポーツブランドにとって格好のマーケンティングの場である。そして従来、このような大規模スポーツイベントでの露出は〈Nike〉が制するものであるが、今回のリオ五輪ではその効果が芳しくない様子。『Forbes』のレポートによると、このオリンピック商戦中に〈Under Armour〉や〈adidas〉の株が2.3 〜 5.9%上昇しているのに対し、〈Nike〉の株はわずか1%のみの上昇だという。
〈Nike〉はアメリカ合衆国代表チームのスポンサーという地位を手にしているのに対し、〈Under Armour〉は競泳のスター「Michael Phelps(マイケル・フェルプス)」を含む250人ものアスリートと契約。〈adidas〉はドイツ、イギリスなどのナショナルチームにユニフォームを提供している。〈Nike〉株が伸び悩む傾向は今に始まったことではなく、1984年〜2004年の過去6度の夏季オリンピックゲームでも明らかな低迷が記録されているが、2016年のリオでは特に苦戦中。6月の時点で発表された今年のダウ平均株価のワーストパフォーマンス、マイナス10%という数値を保ったままのようだ。一方ドイツ生まれの〈adidas〉が、アメリカ国内での売り上げを26%も伸ばしているというのも興味深い。〈Nike〉は開催期間終了までに少しでも汚名返上となるのだろうか?