覚えておきたいロシアベースのテックウエアブランド5選

ここ5年間でロシアのスタイルはさらに洗練され、国境を越えて評価を得るように

ファッション
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ここ数年、急激にファッション業界へと舞い上がってきたのが、ロシアブランド。1991年にソ連崩壊は国の文化面に大きく影響し、人々は幅広くなったファッションスタイルに圧倒された。子供たちはキャンディストアにいるような感覚でファッションを楽しんだのであった。ここ5年間でロシアのスタイルはさらに洗練され、国境を越えて評価を得るようになった。〈Gosha Rubchinskiy(ゴーシャ・ラブチンスキー)〉が世界的に人気を得たのがキッカケだったのかもしれない。しかしSNS時代だからこそ、ロシアはスーパーモデル、ロシア帽、風変わりなストリートウエアだけではないということを若者たちはアピールできたのであろう。

また最近ロシアではドメスティックブランドを着ることがトレンドになっている。2014年のクリミア危機以降、外国品は値打ちが上がり、経済的にファッションを楽しむのが難しくなってしまったのだ。そして11のタイムゾーンが存在し、幅広い環境と気候を体験できる世界一大きい国のロシアだからこそ、どんな天候にも対応可能なウエアを作るのに一番適しているのかもしれない。そこで今回、注目すべきロシアのテックウエアブランド5つを紹介したい。

KRAKATAU

2017年春夏シーズンからにローンチするサンクトペテルブルクベースのブランド〈Krakatau(クラカタウ)。パンツ、Tシャツ、ジャケット、シューズなど幅広い種類のアーバンテックウェアは、風を通さず防水性の生地で出来ている。小さなベルや笛が付いていたり、防水性のジッパーや反射素材を使い、どんな状況に陥っても良いように準備ができるブランドだ。

Grunge John Orchestra. Explosion

すでに〈adidas(アディダス)とのコラボレーションを実現させているニューブランドの〈Grunge John Orchestra. Explosion (GJO.E)は、ロシアのテックウエア代表格として更に存在感を増している。ブランドの哲学として「ニューアーバンニズム」を掲げ、ファッションと機能性をユニークに融合させることを目指している。

Riot Division

Riot Division(ライオット・ディヴィジョン)は本来ウクライナをベースにしているが、ストリートファッションを愛するロシアの若者たちに大きく支持されているブランド。迷彩柄など、ミリタリーテイストの効いたスタイルを展開している。ウクライナは現在でも政治や軍事的に複雑な状況に陥っていりつつも、ロシアに引き続きヨーロッパで2番目に大きな軍隊を持つ国なのだ。そんなブランドが製作する機能性の高いユニフォームチックなスタイルが大きな人気を呼んでいる。

Sunday Morning

2012年に創立されたブランドが展開するコレクションは究極シンプルなシルエットを目指し、洗練された機能性の高いデザインを持っている。〈Sunday Morning(サンデー・モーニング)〉が使用している生地などは、日本や外国から輸入して生産はすべてモスクワですることにこだわりを持っている。

Nameless

 

Nameless(ネイムレス)〉はテクノロジーにフォーカスを置き、モスクワで生産することに強いこだわりを持っているアウトウエアブランドだ。つい最近発表された初のカプセルコレクションのセンターピースは、マルチレイヤーのプロリンでできたウォータプルーフのアノラックであった。デザインを担当しているのは、雑誌の出版も同時に行っているデザイン事務所の「Techunter」が手がけている。彼らが出版している雑誌はテックウエアだらけの内容となっており、最新版では〈ACRONYM(アクロニム)〉の創立者「Errolson Hugh」のインタビューが含まれている。

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