Raf Simons が答える 20 の少し“ODD(奇妙)”な質問
Q:なにかひとつ、これが世界に存在しなければと思うものは… A:携帯電話。

先日、アメリカ人フォトグラファー故「Robert Mapplethorpe(ロバート・メイプルソープ)」にフィーチャーした〈Raf Simons〉2017年春夏コレクションのショウをイタリア・フィレンツェにて開催したファッションデザイナー「Raf Simons」が『The Wall Street Journal』のインタビュー企画“20 ODD QUESTIONS”に登場。その文字通り少し“ODD(奇妙)”な質問の数々に対して、〈Calvin Klein〉の次なるクリエイティブディレクターとも噂される彼は興味深い回答を次々と連発。
まずは下記のそのインタビューの一部を我々がキュレーションして日本語に訳したものをチェックしてみてはいかがだろうか。フルバージョンは英語のみとなるが、興味のある方はこちらをチェック。
世界で最も好きな場所のひとつは……:イタリア南部のプッリャ州。そこの海沿いに家があるんだけど、外に出れば水平線しか見えないような場所なんだ。時間の概念がなくなるような場所で、考えごとをするには最適の場所だね。もしそこにいたらもう他に何もいらないとさえ思えるような場所だよ。
もし願いがひとつ叶うとしたら…… :団結。少し政治的な言葉に聞こえるかもしれないけど、もし本当の意味で人々がひとつになることができたら、それはこの上ない平和だと思う。
もし20歳の頃の自分に何か伝えることができるとするならば……:愛というものを見つけることができたとき、それを掴んで離さず、守りぬけ。集中しろ。しっかりと向き合え。心から大切にしろ。
好きな映画監督は……:「Stanley Kubrick(スタンリー・キューブリック)」、「Todd Haynes(トッド・ヘインズ)」、それに「Alfred Hitchcock(アルフレッド・ヒッチコック)」かな。Kubrickの映画のビジュアルはまさに非凡だね。特に『2001: A Space Odyssey(2001年宇宙の旅)』と『Eyes Wide Shut(アイズ ワイド シャット)』は。
なにかひとつ、これが世界に存在しなければと思うものは……:携帯電話。それが世の中に出てきて、人々が皆持つようになる前のことが思い出せないくらいに僕はもう歳をとってしまったよ。そこにはもう今はほとんどない他の何か美しいものがあった気がするよ。僕達は携帯電話ではない何か他のものでお互いが繋がり合っていたんだ。