NEST INN HAKONE 俵石閣 にて BMW i シリーズのカーシェアリング・サービスがスタート

箱根仙石原にオープンした新リゾート施設に宿泊して、カーシェアリングを楽しもう

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今夏オープンした「NEST INN HAKONE 俵石閣(ネストインハコネ ひょうせきかく)」にて、BMW i シリーズのカーシェアリング・サービスが開始されたので、さっそく訪れた。「NEST INN HAKONE 俵石閣」のコンセプトは「自然との調和が美しい特別な“隠れ家”として、訪れる人が自己を見つめ直し、自己を洗練させるための拠点となるカルチャリング・リゾート」だ。

「伝統や歴史を重んじつつ、自然環境に配慮し地域のものを取り入れ、新しい価値観やライフスタイルを提唱していきながら循環型社会の実現を目指していくという当施設の考え方が、伝統のみならず革新性追求のため先進技術を惜しみなく投入し環境Ecosystemを重視した自動車の新しい世界観を開拓する〈BMW〉のプレミアム・ブランド『BMW i』 と、方向性が合致し、今回のカーシェアリング・サービスの導入に至った」とのことである。

BMW iシリーズは、現代社会に不可欠なサステイナブル(持続可能)なクルマの提案である。i3はアルミニウムのシャーシとCFRP(カーボンファイバー強化樹脂)のボディ骨格を採用し車両重量を抑えることで、少ないバッテリー容量でレンジを伸ばし、ハンドリング性能を良くし、そしてリサイクル性をも向上させている。またCo2の排出を抑えるためランツフートのダムの近くにCFRP工場を建設し、電力は風力発電によってまかなう、という徹底したエコロジーへのこだわりだ。

さらにアウターパネルにはポリプロピレンを使い、クルマ1台分の塗装行程を必要としない。つまりこれによって大量の水を節約している。要するに単にCo2排出が少ないクルマを造るだけではなく、その製造工程である工場においてもCo2削減、水の使用量の削減に努力しているのだ。

「NEST INN HAKONE 俵石閣」とBMW iシリーズとの素晴らしいコラボレーション・コンセプトが分かったところで、早速そのクルマに乗って出かけてみた。

緑に囲まれた駐車場に「青い稲妻」は停まっていた。i8の存在感が強すぎて周りの景色がかすむ程にインパクトがある。往年のスーパーカーを彷彿とさせるバタフライドアは、CFRP の素材特性により驚くほどに軽量で爽快に跳ね上がる。前後方向に広いドア開口部と、ヘッドレストの後ろに位置するノブを手前に引きシートを前倒することで、後部座席へのアクセスもそれほど大変ではない。乗車したらドアグリップを掴んで下に引けば良いが、この時もドアの軽さに感動をおぼえる。そして、i8お約束の「ブルーのシートベルト」は、装着するだけで嬉しくなるカラーだ。

〈BMW〉は「駆け抜ける歓び」をクルマ創りのテーマにしているが、たとえサステイナブルなクルマを造ったとしても「走る歓びを忘れてはならない」と語っている。i8がスーパースポーツカーであることは明白である。そして最高のドライビングパフォーマンスを最少の燃料とCo2の排出で試みているのである。PHV(プラグインハイブリッド車)であるi8は、前輪が電気モーター(131ps/25.5kgm)、後輪は3気筒1.5Lガソリン・ツインターボエンジン(231ps/32.6kgm)と、システムトータルでは362ps/58.1kgmで駆動する。燃費が良いことは言うまでもないが、JC08モードの燃費は19.4km/L。燃費もさる事ながら高出力モーターがもたらす加速力は、時速0→100kmが4.4秒、最高速度は時速250kmという性能。前後輪はソフトウエアで接続されたAWD(オールホイールドライブ)である。ちなみにリヤシートは狭いが、チャイルドシート用のISOFIXアンカーが装備されている。

i8は基本FWDの電気自動車だが、アクセルペダルを深く踏み込めばエンジンが始動してAWDになる。アクセルペダルをあまり踏み込まない場合でも、ハンドル裏のパドル操作でエンジンがかかる。常時エンジンをかけた状態でドライブを楽しみたいのならば、セレクターレバーを左に倒してスポーツモードにすればいい。このモードならば、最も迫力のあるエキゾーストサウンドが愉しめる。これはリヤバンパー左側下部にある外部スピーカーから、アクセル開度とエンジン回転数にあわせた排気音を出しているからだ。そして3気筒エンジンの排気音の波形をもとにエキゾーストサウンドを増幅しているのだ。シフトダウンすれば「パッパーン」とアフターファイアの様な破裂音も楽しめる。この瞬間にも、スーパースポーツカーを楽しんでいるという快感が得られるのだ。

「NEST INN HAKONE 俵石閣」から芦ノ湖エリアのワインディングロードを走っていても、常に軽快感を感じられた。もちろんコーナリング性能も非常に高く、タイヤのグリップ限界に達することなくオンザレールで走行できる。それは BMW の十八番でもある前後の重量バランスが50対50というこだわりに、なるほどと唸らせられる瞬間でもある。

特に楽しいと感じたのは、下り坂において電気自動車特有の回生ブレーキの効果が体感できた時だ。アクセルから足を離すだけで効果が得られる回生ブレーキは、エンジンブレーキのフィーリングとは若干異なるが、すぐに慣れるだろう。低速なほど効きが強くなるが、これがまた素晴らしい。自動的に最適なトルクを維持したままでコーナーへの進入を許してくれるので、横Gに引っ張られることなく安心して攻めることができる。

だから回生ブレーキによるワインディングロードでのドライブをメインに楽しみたいのならば、i3をお勧めする。それに加えてスーパースポーツカーの加速感も楽しみたい、もしくは腕に自信があるのであれば、i8で御殿場から西に新東名高速道路へのルートがお勧めだ。

いずれにせよ、BMW i シリーズ共通のフィーリングでもある、剛性の高い軽量 CFR Pボディによるやや硬めの乗り心地と、電気モーターの滑らかな加速感に、ドライバーが箱根の四季という演出を加えることで、助手席に座るパートナーと一緒にBMWドライブを堪能してもらいたい。

「NEST INN HAKONE 俵石閣」で導入されたBMW i カーシェアリング・サービスでは、電気のみを動力源とするBMW i3と、プラグイン・ハイブリッド・システム搭載のプレミアム・スポーツカーBMW i8のカーシェアリングが利用できる(i8は日本国内では当施設のみ)。利用は当施設宿泊者限定で、料金はBMW i3 が21,600円(税込)、BMW i8 が54,000円(税込)。詳細は「NEST INN HAKONE 俵石閣」のウェブサイトにて。

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