Osaka Street Guide

セレクトショップオーナーたちに聞いた大阪ハングアウトスポット

ファッション フード & ドリンク 
28,560 Hypes

これまで『HYPEBEAST』では触れる機会の少なかった西日本最大の都市大阪に、編集チームがおそるおそる上陸。大阪市内のカルチャー、ストリートシーンを語る上で欠かせないスポットを巡るチャンスが到来したのだが、正直関西のファッションシーンに関してはほぼ無知な編集部2名。このままではマズいということで、大阪と東京で3店舗のセレクトショップを経営する「スプレッド」の代表「飯田祐士」氏と、関西、東京を中心に全国でアパレルストアの運営を手がける「藤枝剛」氏の協力のもと、『HYPEBEAST』読者のためのオススメ店舗をピックアップすることに。
青春時代を大阪で過ごした両氏が紹介してくれたのは、関西らしい人との繋がりを感じる店舗から、グローバルな視点や独自のセンス、東京のストリートシーンとリンクするファッション、フード、音楽、ヘアサロンまでさまざま。ツアーガイドと化した社長2名の厚意のもと取材した、大阪のハングアウトスポット10選をどうぞ。また、今回大阪でキャッチしたストリートスナップ集も、こちらからチェックしよう。


Pigsty

メンズ、レディースはもちろん、キッズのヴィンテージや雑貨なども豊富に取り扱う『Pigsty』は、東心斎橋で1999年に創業。その後移転し、ここアメ村に店を構えるほか、梅田と東京・原宿にも店舗を持つ、大阪ヴィンテージの代名詞的存在だ。飯田氏曰く、「大阪の古着屋さんといったらココ。東京からもレアでマニアックなヴィンテージを探しに、クリエイティブな人たちが買い物に来るくらい、古着好きからも人気のお店」だという。国内外にファンを持つ『Pigsty』は、常に海外にバイイングスタッフを派遣し、アメリカ東海岸のヴィンテージアイテムを中心に海外から買い付けた古着を展開している。経験豊富なバイヤーチームが体力と独自のルートを駆使して仕入れる商品の中から、長年の探しモノやレアアイテムが見つかるかもしれない。アメ村を訪れる度に、宝探しのように訪れたくなるスポットだ。

住所:大阪市中央区西心斎橋1-7-14 大阪屋心斎橋西ビル3F
TEL:06-6251-0289
営業時間:12:00〜21:00


Critters Burger

「大阪から、日本を超えて世界を意識したことをしているお店のひとつとして紹介したい」という飯田氏に案内され訪れたのは「栗田宗太朗」氏と「栗田研二朗」氏兄弟が手がける『Critters Burger』。つなぎのない100%ビーフを使用したパティと、姉妹店『WEST WOOD BAKERS』の100%国産小麦と天然酵母でつくられた自家製バンズが自慢のハンバーガー店である。東京・原宿にある『GOOD TOWN DOUGHNUTS』のレシピなどの監修、プロデュースも行った栗田兄弟によるこの店では、海外のアルコール類や、アメリカンスイーツも提供。定期的に海外に出向き、現地のフードカルチャーをリサーチしている彼らが手がけるからこその雰囲気と味わいが楽しめる。店名の由来は「栗田」だから、とのこと。姉妹店のWEST WOODも、west(西)とwood(木)で「栗」だからというお茶目なネーミングだ。ちなみに飯田氏のオススメはテリヤキバーガー。季節限定のメニューも用意されているので、大阪に訪れたら必ず味わいたいハンバーガーだ。

住所:大阪市中央区西心斎橋1-10-35 1F
TEL:06-4963-9840
営業時間:11:30~23:00


TITY

南船場エリアの一角に建つ4階建てのレトロなビルを改装しヘアサロン『TITY』を営むのは、オーナーの「柳川康志」氏。店名は「みうらじゅん」氏の『アイデン&ティティ』から名付けたという。本人を含む4名のスタイリストと、ライオンのような看板犬としてインフルエンサー並みのフォロワーを持つラウちゃんが迎えるこの店舗は、各階ごとに雰囲気の違った内装を楽しみながらサロン体験ができるのも魅力。理容師免許も持っている柳川氏は、今後ビルの4Fをバーバーショップ『RIPPERS osaka』としてに11月にリニューアルする予定だ。案内してくれた飯田氏が彼を「男」と連呼するのは、リーマンショックをきっかけに、柳川氏が大阪ミナミに活気を与えようと「祭りイベント」を3年間続け、様々な異業種の人々を繋ぎまとめる「男気」に満ちた人物だから、とのこと。大阪での散髪を思い立ったら、国内外の高度な技術とサービスの水準を見つめる職人肌の柳川氏とラウちゃんの待つ『TITY』に足を運んでみてはいかがだろうか。

住所:大阪市中央区博労町4-7-2 TITYビル
TEL:06-6251-7677
営業・受付時間:平日/11:00〜20:00 日・祝/11:00~18:00


HUF OSAKA

HUF〉の日本2号店として2016年3月にオープンした『HUF OSAKA』。本国アメリカ、そして東京の店舗と足並みを揃え、現代のスケートカルチャーとファッションを象徴し、牽引していくこの店舗も、堀江の注目ストアだ。「大阪といえば日本の西側代表。ということでアメリカ西海岸と通じるところもあるんじゃないかな〜」、という2人の漠然とした意見のもと訪れた同店は、観光客というよりローカルの若者を中心に賑わうハングアウトスポット。フレンドリーでレイドバックな雰囲気とすっきりとした店内からは、確かにカリフォルニアを感じないこともない……。〈HUF〉は各国のフラッグシップストアにそれぞれアイコニックなアートピースを設置しているが、ここ大阪の作品を手がけたはノルウェー出身のアーティスト「REMIO」。〈HUF〉の最新コレクションやコラボレーションアイテムの取り扱いはもちろん、ブランドのワールドワイドな視点を発信しつつ、南堀江のメロウな心地よさを提供しているのがココ『HUF OSAKA』である。

住所:大阪市西区南堀江1-16-4
TEL:06-6532-6446
営業時間:11:00〜20:00


Piccadilly

大阪・梅田を代表するハングアウトスポット『Piccadilly(ピカデリー)』は、かつて映画館だったフロアを利用したクラブスペースだ。シアタースクリーンの名残を残した構造の劇場型エンターテイメント空間として、デイタイムのイベント、そして大阪でのクラブシーンを牽引する音楽イベントやパーティーなどをホストしている。天井の高いフロアに充実したサウンドシステムを完備し、良質なホスピタリティーで利用者を迎える『Piccadilly』は、過去の大阪クラブシーンで伝説的なイベントをホストしたメンバーたちにより運営されている。そんな『Piccadilly』が『HYPEBEAST』リーダーたちへお勧めするのは毎週金曜日。“Novel(ノヴェル)”と題されたヒップホップからEDMまでを網羅したDJ「B=BALL」らの主催するパーティーだ。また『Piccadilly』はファッションやカルチャーにゆかりのあるイベントの開催地としても利用されており、大阪での“PKCZ”の会場もここ『Piccadilly』だ。国内外から多くの人々が音楽を楽しむために訪れる梅田の新たなランドマークとなっている。

住所:大阪市北区太融寺町8-17 プラザ梅田8F
TEL:06-6809-5895
*20歳未満入場不可。ドレスコードあり。


GIRACHA

今年で7周年を迎える『GIRACHA』は、オーストラリア出身のオーナー「Rene Spudvilas」氏が、妻の「松瀬さや香」氏らと営む自転車とコーヒーの店。Rene氏と飯田氏は、Rene氏が来日し日本製のフレームやヴィンテージバイクに魅せられた直後からの9年来の友人だ。当初はウェブショップを中心に、日本製のハンドメイドフレームなどを海外の自転車好きのために輸出していたRene氏。程なくしてさや香氏と店舗を構え、数回の移転を経て、現在のロケーションで自転車とコーヒーを楽しむ人たちのためのコミュニティースペースとして、『GIRACHA』を経営している。店内にはドメスティックと海外両方のブランドの自転車やパーツ、アパレルが所狭しと並び、コーヒーが楽しめるカフェカウンター、そしてメカニックスペースが完備されているので、日々さまざまな人が立ち寄り談笑する光景が。さらにこの店が国内外の自転車マニアから注目される最たる理由は、隣のビルの3階に用意された特別なマニアックスペース。ハンドメイド、一点モノ、ヴィンテージといったファン垂涎の希少なフレームやパーツを、Rene氏らにじっくり案内してもらえる。そしてそんな彼自身も、自らの知識と技術を、世界的フレームビルダーである「長澤義明」氏に師事し常にアップデートしているため、世界中から訪れる人々の『GIRACHA』への信頼も厚いのだ。

住所:大阪市西区南堀江1-21-9 1F
TEL:06-6534-2539
営業時間:11:00〜20:00(水曜定休)


INC & SONS

「店の雰囲気が堪らなくカッコイイ」と飯田氏が案内してくれたのは、2016年5月にオープンした『INC & SONS(インク&サンズ)』。梅田でもなく心斎橋でもなく、少しだけ喧騒から離れた北浜エリアに誕生したこの店には、ゆっくり音楽を聴きながらコーヒーや食事、そしてバータイムを楽しむ空間が広がっている。神戸の『BAR Inc』の姉妹店として、豊富なアルコールメニューに加え、バリスタの淹れるコーヒーが楽しめる『INC & SONS』は、昼間はコーヒーをメインに、ランチやスイーツを提供するカフェとして営業。コーヒーやフードは一部テイクアウトが可能なのも立ち寄りやすい。そしてナイトタイムは、豊富なアルコールドリンクと充実したフードをサーブ。アルコールメニューの中には、コーヒージントニック、エスプレッソマティーニのB-52といった、コーヒーを使ったオリジナルドリンクが楽しめるほか、この店オリジナルのブレンドウィスキーはボトルキープも可能だ。ドリンクだけでなく、店のシェフが作る料理には、ロブスターやステーキといったメニューまであるので、アルコールだけでなくしっかり食事をしたい時にも訪れたい。そしてエイジングが施された壁の一角には、この店のために選別された2,500枚のレコードが並び、店内では絶えずジャズ、ソウル、またはロックなどの名盤を「ALTEC LANSING」のサウンドシステムから楽しむ事ができるのだ。日曜日以外は午前3時まで営業している『INC & SONS』は、間違いなく繁華街からわざわざ足を運ぶ価値アリ。

住所:大阪市中央区淡路町2-3-12 CBMビル B1F
TEL:06-6228-1114
営業時間:月曜-土曜 11:00〜17:00(DAY)17:00〜27:00(NIGHT) 日曜 11:00~20:00(DAY)


Hunky Dory 大阪店

2016年で18周年を迎える『Hunky Dory』は、海外ブランドの輸入販売からスタートしたメンズウエアのセレクトショップ。大阪ストリートファッションのOGたちに支持されるこの店舗は、当時からまだ日本進出していないブランドをいち早くピックアップ。アメリカで最もフレッシュなアイテムを大阪のファッションシーンに提供し続けてきた。取り扱うブランドも時代とともに変化していくが、現在も〈Ralph Lauren〉、〈RRL〉、〈J.Crew〉、〈Converse〉、〈Dickies〉、〈Champion〉など、デイリーに着用したいオーセンティックなアイテムを中心に取り揃えている。アメカジという枠に囚われることなく、定番と呼ばれる信頼のアイテムが並ぶ『Hunky Dory』。スケートをたしなむ店長の塚本氏からは、長年培った豊富な知識と共に大阪ストリートの裏話も聞けるかもしれない。

住所:大阪市西区南堀江1-20-20 アンシャンテ南堀江1F
TEL:06-6531-8033
営業時間:12:00 ~ 20:00


UNDEFEATED OSAKA

2015年にオープンした『UNDEFEATED OSAKA』。堀江の立花通りに構える同店は、言わずと知れたアメリカ・ロサンゼルス発のスニーカーブティック、『UNDEFEATED』の関西唯一の直営店舗だ。ブランドショップに並ばないレアなスニーカー、そして有名ブランドのコラボレーションアイテムやオリジナルアパレルグッズなども並ぶ店内は、ローカルのスニーカーヘッズのみならず国外からのファンでも賑わっている。世界標準のスニーカーのトレンドと、アメリカ西海岸で生まれたブランドフィロソフィーをオンタイムで大阪のストリートに発進する、スニーカー好きにとっては欠かせないスポット。藤枝氏仕込みの愛と笑いの接客で迎えるストアスタッフから、オススメの一足を提案してもらおう。

大阪市西区南堀江1-15-13
TEL:06-6616-9555
営業時間:11:00~20:00


DELIGHT

今回大阪の街を案内してくれた「飯田祐士」氏が、アメ村の『L’INTRUS』と並行して経営する『DELIGHT』。堀江に位置するこのセレクトショップでは、明るくミニマルな内装に〈NONNATIVE〉、〈MAGIC STICK〉、〈White Mountaineering〉、〈A.D.S.R.〉、〈BEDWIN&THE HEARTBREAKERS〉といった東京でも人気の国内ブランドを中心としたアイテムが並んでいる。世界から注目される日本のストリートファッションシーンを牽引するブランドを取り扱い、ファンからの信頼も厚い『DELIGHT』だが、実は2016年11月に『L’INTRUS』と統合して移転オープンする予定。飯田氏の夢と希望と遊び心が詰まったニューショップ『The GROUND depot.(グラウンド・デポ)』として生まれ変わるのだ。オレンジストリートこと立花通り沿いに誕生する新店舗では、大幅に拡大されたフロアに『L’INTRUS』、『DELIGHT』の人気取り扱いブランドが集結するほか、国内の衣食住に関わるポップアップなど興味深い空間が併設されるとのこと。大阪ストリートファッションを語る上でますます欠かせない新スポットとなりそうだ。

住所:大阪市西区南堀江1-19-3
TEL:06-6563-9674
営業時間:12:00〜20:00(平日14:00-15:00はCLOSE)

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