Interviews: Todd Snyder が語る、クラシックとモダンが融合する COLE HAANとのコラボ

“アメリカンクラシック”を原点にデザイナー「Todd Snyder」が展開するブランド〈TODD SNYDER〉と、同じくアメリカを象徴するライフスタイルブランド〈COLE

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“アメリカンクラシック”を原点にデザイナー「Todd Snyder」が展開するブランド〈TODD SNYDER〉と、同じくアメリカを象徴するライフスタイルブランド〈COLE HAAN〉が、コラボレーションをしたシューズコレクション「COLE HAAN & TODD SNYDER」を発表した。その経緯や裏話を、オープンから1周年を迎えた、東京・神宮前にあるフラッグシップストア『TODD SNYDER TOWNHOUSE』にて来日していたToddに伺った。


 

— 1980年代、Toddがアイオワにある老舗テイラー『バドワーズ』で仕事をしていたときから〈COLE HAAN〉と関係があったということですが、そこからどのようにコラボレーションが実現することになったのでしょうか?

〈COLE HAAN〉は常にアメリカのアイコニックなブランドであり、以前『バドワーズ』で働いていたときにも取り扱いがあったのですが、一番人気の靴でした。コラボをスタートするきっかけになったのは、2年ほど前に〈COLE HAAN〉から連絡があったことです。まさにそのオファーは、“パーフェクト・マリッジ”だと思いましたよ(笑)。〈COLE HAAN〉とコラボすることで昔のスタイルに注目すると同時に、それを新しくアップデートすることに魅力を感じました。

— 今回のコレクションではルイス チャッカ、ルイス ウーブンローファー、ハモンド ウィングオックスフォード、ウィレットペニーローファー、ウィレット キャンプモックといった主にドレスシューズを展開していますね。

クラシックなスタイルを見直したかったので、ドレスシューズにしました。ですが、ソールに柔らかいレザーを使い、何回履いても足が痛くならないように履き心地を高めたり、ドレスシューズだけれども実用的なシューズに仕上げています。このコラボは次に向けた第一歩にすぎず、秋冬はもっとエキサイティングになる予定です。

— ちなみに、次のシーズンはどのような計画ですか?

来シーズンは、スエードとゴムのソールを使ったドレスブーツで、アッパーの部分にディテールがあしらわれたものを展開する予定。〈COLE HAAN〉の特徴でもある“クラフツマンシップ”が輝く素晴らしいシューズです。〈COLE HAAN〉のデザインチームとともに素材で遊ぶことができたので、秋のシューズは今回以上に良くできていますよ。クラシックなスタイルを残しつつ、ヴィテンテージライクな加工のレザーや、スエード、異なるマテリアルを使うことで新しいルックを作り出しました。チェスナッツ、ウォールナッツ、オリーブグリーンなど、アースカラーを用いたカラーラインアップも魅力的です。

— デザインをする際のインスピレーションは?

デザインは、建築物を参考にすることが多いですね。大学では建築を勉強していて、その後ファッションに転向したので、建築的な発想からスタートすることが多いです。基礎の部分を重視しているのも、その影響ですね。そして、クラシックをいかにモダンに作り変えるか、を考えます。今回は、ヴィンテージルックの革を使用しつつ、シルエットやステッチにこだわることで、クリーンな現代的な靴に仕上げました。

— 〈COLE HAAN〉とのコラボレーションで特に力を入れたところは?

ディテールです。ステッチング、パイピング、レースから靴のソールまで全てのディテールがベストであること。グッドイヤー・ウェルト製法を採用し、クラフツマンシップを感じさせます。ラバーを重ねたかかと、靴の底に使った釘からロゴまで、すべてにおいてなぜそういうようにしたのかという、理由がきちんとあるんですよ。

— ロゴがすごく印象的なのですが、誰がデザインしたのですか?

これは〈COLE HAAN〉から引き継いだロゴなのですが、アーカイブから1920年代後半〈COLE HAAN〉が「COLE ROOD & HAAN」という社名で活動していた時代の古いシューズが出てきて、そのロゴを活かして「COLE HAAN & TODD SNYDER」にしました。その古い靴を見つけたときは「マジカル!」と思いましたね(笑)。特に「&」が気に入ったので、残しました。箱のロゴも好きですし、ラッピング用紙はニューヨークのマップをプリントしたのですが、これはわたしの働いているオフィスもニューヨークですし、〈COLE HAAN〉もニューヨークですので、ぴったりだと思い提案しました。

— コラボシューズのスタイリング案をお聞かせください。

臨機応変にスタイリングできますよ。スーツに合わせてドレッシーにスタイリングしたり、ジーンズに合わせてカジュアルにも着こなせます。

— 日本からインスピレーションは受けますか?

はい。最低でも1年に2回、これまでに30回、40回ほど来ている東京はお気に入りの場所です。スタイルが僕の哲学と似ていて、ヴィンテージ、ストリート、ジェントルマン、スポーツ、それらをすべてミックスして新しい価値に昇華してしまうパワーに、いつも感嘆します。ですので、日本に来て若い世代が着ているものと大人の世代が着ているものを見て、どうミックスさせるのかを考えるのがおもしろいんです。

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